愛の戦士レインボーマン 第32話「改造人間パゴラ」

今回はちょっと「スタイリッシュな演出をしよう」という意図が感じられたな。でも「スタイリッシュ」を目指しすぎて、単に奇抜になっているだけだったり、意味不明になっていたりしたなぁ。途中で挟まれる、死ね死ね団女幹部同士のカツラの取り合いもギャグを狙っていたのかどうかよく意図が分からなかったし、何の脈絡もなく差し挟まれる「卵からヒヨコが産まれるシーン」に至ってはさっぱり意味不明だ。(アート映画にあるような、「象徴的なシーン」という意味合いでのインサートとしても受け止められず、単に意味不明)

まぁ、監督(六鹿英雄)の趣味が入りすぎちゃっていてヘンな感じにはなってしまったけれど、モグラート編らしく、話はいつもどおりのグダグダ展開。モグラート編はこれまで特殊部隊らしいユニフォームに身を包んだDACという部隊が敵の主勢力であり、かなり「リアル寄り」に近づいてきていたが、ここにきて「改造人間パゴラ」という、まぁ「漫画寄り」というか、「プロレス寄り」?のキャラクターを投入してきて、ちょっと「M作戦編」の頃に近くなってきた。確かに、パゴラは改造人間というよりかは、ちょっと毛深いプロレスラーといういでたちだ。

でも1話であっという間に退場。で、次回は「ダッカー飛行隊」登場という空中戦の話か。うーん、ちょっと方向性に迷っているのか?それとも、色んなパターンを繰り出して楽しんでもらおうというサービス精神ゆえなのか。ちょっと判断つきかねるな。

今さらだけれど、北原じゅんの音楽がいい。ピンチに陥る時のちょっとジャズ調の音楽もいいし、悲しい場面の歌謡調の音楽もいいな。