愛の戦士レインボーマン 第34話「真空竜巻の術」

冒頭の、死ね死ね団の策略によって発生した「人口津波」の特撮効果が実に素晴らしい。海の上から、まるで固形物のようにむくむくと立体的な煙が幾層にも重なって現れるシーンはまさに圧巻で、当時の日本の特撮クオリティの高さを思い知らされた。一体、どうやってあの不思議な、立体感のある幾層もの煙を、水面の上に綺麗に並べたのであろうか?

本作品の最も見応えのある場面は冒頭の僅か2〜3分で終わってしまい、残りの時間はタケシと死ね死ね団とのちょっとしたバトルで消化されるといった流れであった。まぁ、モグラート篇はバトル描写 or 特撮描写に専念していることが多く、これまでのように「物語を見せる」という展開はあまりされないようで、レインボーマンの「物語」のファンの私のような人間にはちょっと残念である。もっとも、今回のような凄い特撮効果も拝めることができるので、気を抜いて観ていることもできないのだけれど。

「拝める」の言葉で思い出した。
今回は幼女が出てきて、タケシを看病したり、レインボーマンに救われたりと、話にちょっとだけ絡んでくる。それ自体は、「メインターゲットである小さなお友達へのファンサービス」程度の意味合いであるので、さほど注目すべきポイントではないが、幼女自体はどうしたって注目せざるを得ない。だって、立ったままでスカート下から余裕でパンツがはみ出てしまうようなミニスカートを履いてるんだぜ!?幼女、パンツ見せ放題でしたよ。そのスカートとパンツの組み合わせは、時代背景を考えてもありえないと思う。と言うか、どの時代にも、そんな組み合わせはないと思うぞ。いや、ひょっとして過去にはあったのか?

冒頭は凄い特撮、中盤以降は幼女のパンツを求心力に、話を進めていく。やはり、レインボーマンは侮れないな。(幼女のパンツは無自覚でやっているのか、狙ってやったのかは、よく判断がつかない)

愛の戦士レインボーマン モグラート編 [DVD]

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