愛の戦士レインボーマン 第33話「ダッカー飛行隊出撃せよ!」

死ね死ね団が進めていた「資源を海外に頼っている日本国を、海外から孤立させる一連の陰謀」を経た結果として、富裕層の一部が資源の買占めを行っていて、物価が少しずつ上がってきていることが触れられている。とは言え、まだまだM作戦の頃のようなパニックは起こっていないままだ。

で、これまでせっかく地道に「海外からの孤立作戦」を進めてきたのに、ここにきて「日本を大型津波に巻き込み、東京の3分の2を海に沈める」という、死ね死ね団にしてはハデ目な作戦を打ち出してきたというのは、その方がTV的に見栄えするから、ということかな。
(とは言え、日本を混乱に陥れるという観点では、悪い作戦ではないけれど)

本話の冒頭で、少年とレインボーマンとの絡みがあったけれど、おそらくこの絡みは次の話とかに一切繋がらないのであろう。では何故、わざわざそんな絡みを設けたかというと、やはり子供向けサービスの一環ということであろう。

これまで好き放題展開してきたことの埋め合わせをするためなのか、ここに来て、やたら視聴者におもねるような展開や見せ場を用意しているなぁ。(とは言え、レインボーマンは当時、非常に人気のある作品であったけれど)

それにしても、ダッカー飛行隊を倒すための必殺技が「太陽フラッシュ」というのは、ちょっと安易過ぎるような気がしたなぁ(額にある日輪のマークの前に二つの剣をクロスさせて、日光から受けたエネルギーを反射させ、敵にぶつけるようなイメージのようだ)あー、でもこの必殺技が「太陽光発電」というクリーンなエネルギーの誕生を象徴していたというのは、ちょっと穿ち過ぎだろうか。(実際に、日本国内で太陽光発電の可能性が真剣に討議されるのは、石油ショック以降のことだけれど)

http://solarsystem-history.com/history/his_1973.html