2010-05-26から1日間の記事一覧

青い文学シリーズ 人間失格 第3話「世間」

第3話まできて、だいぶ良くなってきた。 1話・2話を経て、葉蔵が苦悩する背景が出てきて、だいぶ理解しやすくなってきた。第3話では、過去に心中に失敗してしまい1人の女性を殺害してしまったという罪悪感と、自分と世間とがなかなか馴染めない違和感と、そ…

青い文学シリーズ 人間失格 第2話「お化け」

「人間失格」の(このシリーズの?)ノリに慣れたのか、今話では前話程は観ていて陰々鬱々という気分にはならなかった。幼少の頃、友人の竹一から「(葉蔵は)お化けである」と言われた事から端を発して、以降現在に至るまで「お化け」の幻想を観続け、その…

青い文学シリーズ 人間失格 第1話「鎌倉心中」

日本文学の名作を、従来の概念に縛られることなく、「日本文学」=「青さ」というキーワードをもって、そのジャンルが本来持っていた魅力を若い人に新鮮に感じ取ってもらうために制作されたアニメ化作品………と理解していたつもりだったのだが、観始めて1分も…

青い花 第2話「春の嵐」

本編の感想前に、前回触れられなかったポイントについて幾つか。まずはオープニング。このオープニングに幾原邦彦を起用するところが面白い。この原作で、物語の全体のムードを考えれば、もう少ししっとり落ち着いたムードのオープニングにまとめる方向が普…

青い花 第1話「花物語」

「エロティックス・エフ」に連載されている志村貴子による漫画作品のアニメ化。「ハチミツとクローバー」や「とらドラ」でも非常に見事な仕事を見せてくれたJ.C.STAFF制作&カサヰケンイチ監督の組み合わせで、今回も第1話から期待を裏切らない素晴らしい作品…

青い文学シリーズ 人間失格 第4話「新世界」

第4話まで観てようやっと、本シリーズでずっと疑問に思っていた部分、はっきり分からずにもやもやしていた部分が、全て氷解した。その結果として、本シリーズがなかなかの佳作であることが分かった。まず、主人公が苦悩してきた理由の一端が、堀木の口から明…