青いブリンク 第6話「ブルータウンの不思議な果実」

冒頭で、ニッチ&サッチやキララ姫が見せた社交ダンス風の踊りは、どうやら古典洋画のオマージュのようなのだが、どうにも元ネタが分からない。やはり、チャップリンのオマージュなのだろうか?

本編については明白にチャップリン「モダンタイムス」のオマージュとなっている。(街に着いてすぐの老主人の描写で、主人がベルトコンベアで運ばれた靴を流れ作業でセッセセッセと作っているところから明らか)しかしそれに、不思議な力で人をのんびりとさせる、果実の妖精アイファリの存在を絡ませるのが本作品のミソとなっている。

死に物狂いで(しかも楽しくてしょうがないという風に)働いていた市民たちがアイファリの力でのんびりとしだすという展開は、なかなかに面白い。また、アイファリの力をマイナスに見せないように、終盤で市民が協力して悪党たちをやっつける場面を入れているところも、きちんと配慮が効いていて良い。

今回の話は割りと面白かったな。演出は何と真下耕一!殿勝秀樹のように演出ローテーションに入るのか、今回だけ特別なのか。今回は良い出来だったので、個人的にはまた真下演出回が観てみたい。