青いブリンク 第4話「傾いたアイボリー城」

市民対圧政者という、まぁいつもの構図。面白いのは、圧政者が自らの威厳を示すために建立したアイボリー城のために、市民が「日照権」を奪われたために立ち上がるという点だ。

一緒に旅をする仲間が、必ずしもカケルと行動や目的を共にせず、めいめいが好き勝手に動いているところも面白い。ニッチ&サッチにキララ姫まで加わって、アイボリー城に忍び込んで不思議な石を盗んだり(彼らが土台から不思議な石を剥ぎ取ったため、結果としてアイボリー城が倒れるという展開になるが)また、丹波丹波で「面倒なことには関わりたくない」と主張して最初はカケルとの同行を拒否するものの、たまたま買い物途中で出遭った警察への内通者を逮捕するなど、決めるところでは決めてくれる(彼の気ままなスタンスは変わらないままで)。カケルの横のキャラたちがいい感じで物語をかき回してくれるおかげで、多層的な物語が展開でき、物語に幅ができているのは、本作の面白いところだろう。(もっとも横のキャラの適当な動きが、結果としてどんどんと物語の解決に繋がっていくという、安易なご都合主義になっていることは否めないけれど)

後、今さらだけれど、毎回毎回お決まりのようにある「カケル、ビビル」→「ブリンク、カケルに勇気を注入」→「カケル、勇気が出て、父親救出に力強い一歩を踏み出す」というシチュエーションは、「家庭教師リボーン!」を思い出すなぁ。

後々、無抵抗の市民に銃を発砲しまくる警察官は、ちょっと「天才バカボン」のおまわりさんを彷彿とさせたなぁ。