愛の若草物語 第47話「さよなら!アンソニー」

カールとメグが結ばれたり、マーサおばさまが甥のフレデリックと20年ぶりに再開したり、アンソニーがニューヨークに旅立って行ったり、最終回へ向けて色々巻きが入る回だった。

これまで手順らしい手順は一切描かれず、いきなりカールがメグに告白⇒メグがカールの告白を受け入れ初キッスという展開はビックリだったなぁ。それにしても、人ん家の玄関前で愛の告白をして、挙句の果てにはキスまでしてしまうなど、カールブルックスは男らし過ぎるなぁ。(それを受け入れちゃうメグもメグだけど)案の定、マーサおばさまに手を握っているところを見られたり、ジョオやローリーにキスしているところを見られながらも、2人に全然悪びれた様子がないのも、肝っ玉がデカ過ぎる。

この物語の世界観では恋愛そのものは慎重に、オクテ気味に描かれるのかな?と思っていたら、いきなりマジックミラー号に乗ってるんじゃないんだから、と言いたくなるくらいにメグ&カールが明け透けに乳繰り合いを見せ付けるものだから、かなり面食らってしまったよ。原作に比較的準拠しているとは言え、原作の中でもちょっとヘンな部分は適切に修正すべきだったのでは? と思ったなぁ。

メグ&カールが両極端に走りすぎの恋愛模様を見せ付けてくれたのに対して、アンソニーのジョオへのアピールの仕方はやはり綺麗だ。ニューヨークに出発する間際に、アンソニーはまたジョーにニューヨークに来るようにとアピールする。ニューヨークには、作家志望のジョーを刺激してくれる色々なものが待っていると言うのだ。そして、こう付け加える。
「ニューヨーク・クロニクルズには、アンソニー・ブーンという記者がいる…これは言い過ぎた」アンソニーのジョーへのアピールは、まだ告白には至らないながらも、明確に相手に意思が伝わる物言いだし、気も利いていて、さすがに新聞記者と思わせる。メグの恋話(こいばな)はどうしても原作に準拠せざるを得ない分、アンソニーの話でスタッフはバランスを取りたかったのかもしれない。そう思わせるくらいに、スマートな描き方で、好感が持てた。(メグの恋話にちょっとウンザリしていただけにね)