愛の戦士レインボーマン 第14話「恐怖のM作戦」

いつの間にか終わっていたキャッツアイ作戦に続いて、M作戦の開始。このM作戦は、金を大量に市場にばら巻き、ハイパーインフレ化を人工的に起こすことで、日本経済を混乱させるための作戦だ。近年のスタイリッシュな(或いはスタイリッシュを目指している)平成仮面ライダーものでも、適役がこのような知的な作戦を進めること自体はほぼないだろう。特撮ヒーローものとして、レインボーマンがいかに特別で、異端な存在であったかが分かる。

また、今回からイグアナ@塩沢ときと、殺人プロフェッショナル集団が参戦。塩沢ときはアクが強い美人で、バラエティ時代でおなじみの「ハイテンションでヘンな頭したおばさん」というイメージがつく前の頃で、いい感じだ。今回から参戦した毒殺のプロフェッショナル、フドラも、気持ち悪いお面も、毒針や毒糸を駆使する攻撃方法もエグくって、いい感じだ。殺人プロフェッショナル集団が入ったことで、一般的な特撮ものに歩み寄る意図があったのかもしれないが、リアル寄りの話の中から出てきたキャラクターだけあって、一般的な特撮で登場する敵キャラより、遙かにエグみが強く、異様な印象がある。結果、この作品のカルト性をより強める形となっている。