愛の若草物語 第30話「ゴメンねと言えたらいいのに!」

以下、メアリーとジョーとのやり取りが秀逸。

「すぐカッとなる性格は問題だけど、人間は心から怒るときがあってもいいんじゃないかしら?」
「あなたはそう思うのね、、、でも私は、決して怒ることがない人間になりたいと、心から思っているのよ」

ジョーの考えを頭ごなしに否定せず、自分の考えを押し付けることなく、相手に説いて聞かせる、、、29話の感想でも述べたが、若草物語が優秀な「教訓譚」として成立できているのは、たとえ子供であっても、立派な一個人として認め、向かい合おうとしている思想がベースにあるためであろう。

また、助け出されたエイミーを看護していたメアリーの髪の毛が少し乱れていたりと、細かい描写にも配慮できているのが印象的であった。また、エイミーが眼が覚めてから、ジョーとエイミーが仲直りする時の、二人の気恥ずかしそうな雰囲気がよく出ていて、素敵だった。