青いブリンク 第19話「闇の川へ!不思議なウルトラマリンの草原!!」

ロックベラーに教えて貰ったとおり、カケル達は闇の獏がいるというウルトラマリンの草原に向かった。そこで、カケル達はウルトラマリンの草原が「動く草原」であることを知る。草原の後を追っかけていったカケル達は、果たして闇の獏を見つける。しかしそこでは1人のハンターが闇の獏を狙っていた。彼は人形を連れて話しかけ、その闇の獏に対して恨みを持っているという、暗い過去を持っていたようだった。。。といったのが最初のあらすじ。

今回は設定も凝っていたし、話にも大きな動きがあって、面白かったな。汚いものがキライで、自ら地面を移動し、また人間を覆って眠らせてしまうというウルトラマリンの草原の設定も凝っているけれど、その設定をきちんと物語に繋げていくところなど、本作品には珍しく(苦笑)、脚本が冴えていた。また、まだ幼かった獏がハンターの息子の「良い夢」を食べてしまい、おかげでそれ以降悪夢しか観られなくなってしまった息子が、眠りに就くことができずそのまま死んでしまったという顛末も、獏の凝った設定をきちんと利用したエピソードになっており、面白かった。
まぁ、カケルが獏を殺そうとするハンターを説得した際に、何故か人形の目から涙が零れて出す…という描写は、ちょっとやり過ぎだったとは思うけれど。

今回はカケルがちゃんと闇の獏を追って闇の川を見つけ出し、そこに浮かべてある闇の箱舟を見つけたところまで話が展開した。と思ったら闇の箱舟には父親の姿がなく、箱舟はそのまま壊れて川の藻屑となってしまった。何故、箱舟が潰れてしまったのかは全く分からないが。
で、その後、「わざわざ」グロス皇帝がカケルのところに現れて、カケル父親を「わざわざ」助けて別のところに監禁してあることを「わざわざ」伝えにやってきた。グロス皇帝っていい人なの?マヌケなの?っつうか、カケル父親を監禁したり、殺してしまったりすれば、彼らにとってはそれで事が済むはずではないのか?何故、簡単に潰れてしまうような闇の箱舟に入れたり、そこから救い出して別の場所に持っていって監禁したりするのか?

せっかく面白い話だったのに、最後の下りでちょっとショボーンな話に戻ってしまうのは、ご愛敬というか、いかにもこの作品らしいというか。それでも、せっかくここまで積み上げてきたのに、一気に白紙に戻ってしまい、「次はどうなるんだ」という次を期待させる引きになっていたところは良かったと思う。