青いブリンク 第14話「子供だけの町 レインボータウン」

レインボータウンの人間はほとんど子供ばかりだった。週のうち休日が5日あり、学校でも遊びが教えられており、街を治めている大統領もまた子供であった。カケル一同は、レインボータウンのあるレストランで食事をしていたが、子供が五月蝿くしていたので丹波、ニッチ、サッチが子供を叱ったところ、子供の警察がやってきて彼らを逮捕してしまった…牢屋に入れられたニッチとサッチは、自分達の子供を捜しにレインボータウンまでやって来て牢屋に捉えられてしまった、たくさんの大人たちに出会う。そしてカケルもまた、ふとした事から、大統領が子供ではなく、子供の姿に化けた30代の大人であるという秘密を知ってしまうのだった…という内容。

今回は、設定の面白さだけで、充分に面白かったかな。脚本が山田隆司ということもあり、レストランのメニューはカレーライスばかり(しかも甘い)とか、細かなディテールまで詰められてあって、世界観の完成度としてもなかなかに高い。

また、顔が大人で身体は子供な大統領役を佐々木望が声をあてているのだが、顔と声という点ではミスマッチなんだけれど、「子供っぽくヒステリックに振舞う」という点ではメチャクチャマッチしている、絶妙なキャスティングだった。(ちょっとだけ「AKIRA」の鉄雄を彷彿とさせたな)

ラストで、大統領が実は「子供のふりをした大人」だったとバラされた時点で、子供たちの心があっという間に離れてしまうという展開だったけれど、ちょっと子供たちがあっさり納得し過ぎだったようにも見えたので、欲を言えばそこからもうひと展開欲しかったかな。(「別に大統領が大人でもいいじゃん!」という主張をする子供が現れたりとかさ。実際、好き放題な生活ができるのだったら、大統領が実は大人だったとかって、些細な問題だとは思う)