藍より青し〜縁〜 第10話 湯帷子〜ゆかたびら〜

桜庭館メンバー+繭っち+夏樹&千鶴で、スーパー銭湯に行く回。で、ティナのアメリカ帰国のフラグが立ってしまう回。ラスト3話のタイミングで、まさかのティナ中心話の展開になるとは。

今回は全般的に作画が良かったな。サウナを我慢している葵&雅&繭の表情もエロくて良かったし、貸切の露天風呂で見せたシリアスなティナの表情の作画も良かった。(顔や身体の輪郭が、入り抜きがくっきり分かる形で描かれているのが印象深かった。これは非常に手間がかかる作業のはずだが、この「入り抜き」があるおかげで、作画芝居に非常に説得力が出てきていたように感じた)また、お風呂の回で女性陣の裸(に近い姿)がたくさん登場しただけあって、肌の艶っぷりが丁寧に描かれていたり、葵ちゃん・妙ちん・ティナなどはボディラインが非常に艶かしく描かれていたりで、とっても眼福であった。作画は片岡英之。

スーパー銭湯の描写については、いくつか気になるところもあった。細かいところでは、葵&雅&繭がサウナに入って汗をかいたら肌がスベスベになる云々の下りがあったけれど、サウナについて触れるのならばもう少し踏み込んで欲しかった。「サウナ」→「水風呂」の複数回の交代浴があって初めてサウナの効果が出てくるものだからね。「水風呂」の描写がなかったのはちょっと片手落ちだよなぁ。

あと、確かにスーパー銭湯で貸切の露天風呂を用意しているところもあるようだけれど、通常は時間で区切った予約制とか取っていて、子供が掛札をちょっといじってしまって、使用中か未使用中か分からないような状態になってしまうくらいに、ガードが緩いものではないように思われる。それに第一、貸切→混浴→着替え場も一緒、なのだから、葵ちゃんもティナも、薫が先に入っていたことくらい、着替え場で気づくべきなんだけどなぁ。貸切の露天風呂だから、着替え場がさほど大きい訳ではないだろうし。

と、いうことを過去日記でも指摘していたな。読み返して、ちょっとビックリした。

http://d.hatena.ne.jp/oippu/20040905#p2

まぁ、藍青では1stシリーズでは、動物園の回でありえないアトラクションが登場してきたこともあったし、それを考えれば今回のスーパー銭湯はだいぶリアルに近づいたとも言えるだろう。

最期で、イギリスに留学経験のある繭が、ティナが電話口で言った「I'll come back to U.S」を聴き取ってしまう、という流れは、巧かったな。

あー、あとあと、スーパー銭湯の中のアトラクションとして映画や劇場もあったけれど(このへんがトンデモなんだけどね)、その劇場の作品が「ミュージカル MAGICAL IDOL りずみぃ☆ちか」(明らかに、ちかりんがモデル)は、まぁご愛嬌としよう。映画のタイトルが「婿養子VS噛ませ犬」というのは、スタッフのこの(大してウケてもいないと思われる)ネタへの執着っぷりが感ぜられて、感慨深いものがあるなぁ(苦笑)。いや、マジな話、こういったしつこさは非常に大事なものだと思います。