藍より青し〜縁〜 第2話 友垣〜ともがき〜

ちかりんの高校の友達である小宮夏樹@こやまきみこと、相澤千鶴@能登麻美子の登場回。

本シリーズ放映時のタイミング(2003年)において、こやまきみこ陸上防衛隊まおちゃん(2002年)の主役抜擢でアニメファン的には名前をようやっと一部のアニメファンに知られだした頃のことだ。能登麻美子はブレイク作である「成恵の世界」(2003年)とほぼ同時期での抜擢。桃井はる子や水橋かおり同様に、今でも第一線で活躍している声優を早いタイミングで起用していることが伺える。

今回も全般的に作画がよく、特にちかりん女子高生らの仕草が可愛らしく描かれており、グッドだった。作画監督は丸山隆。

前話のテーマ「桜庭館の人々(擬似家族)の間の絆の深さ」をさらに「友達との間の絆の深さ」にまで範囲を押し広げたのが、今回の話の位置づけになるであろうか。と言うよりは、桜庭館の人間が次々とちかりんの友達と触れ合っていくという話構成から見て、やはりちかりんの友達も「桜庭館の人間」=擬似家族の一員として受け入れられる話と考えたほうが自然であろう。

妙ちんが千鶴に述べる以下のセリフが、今回の話のテーマということになるだろう。

「でもめげたりしないの。支えてくれる人がいるから。ひとりじゃできなくても、みんながいてくれればできる。きっとできるようになる。だから頑張れる」

1クール12話のうち2話を費やして「絆」の大切さを謳いあげた回が続いたが、最終的にどのようにまとめるのだろうか? こういう形で続いたら、まずみんな仲良く大団円で終わる形になるのだろうけれど、そこまでどういう形で持っていくのか。いや、アニメではそこまで描かないのか。6年程前に今シリーズは観ているはずなのだが、内容をすっかり忘れてしまったおかげで、先が楽しみで仕方がなくなっている。