藍より青し 第23話 決意〜けつい〜

前話の最後の場面で、雅さんが薫を葵の元に連れていくところの続き。

おそらくは桜庭家が有しているどこかしらの別荘(前話では車が沼津方面に向かっていたので、沼津にあるのだろうな)で、薫と葵が一晩を過ごす話。そして、葵が薫に対して、父親から縁談の話が出たこと、そして薫からはもう手を切るように命じられたことを打ち明ける話。

雅は、葵に幸せになってもらいたいとの想いから、雇用主である葵父親を裏切ってでも、わざと葵と薫を2人別荘に残して、2人が逃げ出す猶予を与えていた。しかし、朝になってみて別荘に戻ると、さっぱりした顔で葵と薫が仲睦まじく外に出てきているところを見て、雅は驚く・・・ところで本話が終了。

葵と薫は何故、別荘から逃げ出さずに留まったのか? 2人が出した結論は? は最終話に持ち越される形となった。うーーん、最後わずか3〜4話で話を綺麗にまとめてきているなぁ。これまで数多くの2クールのアニメシリーズが作成されてきたが、残念ながら、綺麗に風呂敷を閉じている作品は数少ない。「藍青 1stシリーズ」は、その数少ない成功例として終了できそうだなぁ。

葵の父親役として、内海賢二がゲスト出演。本シリーズが放映した2002年の時点で内海がゲスト出演することは稀で、その点で貴重な回と言えるだろう。

また、久し振りに西園寺@堀内賢雄が出演。繭登場回ではほとんど姿を見せていなかったのに、シリアス回になって突然登場してきたなぁ。(と言うか、これまでも繭のお守り役として、繭登場回では繭の側にはいてたんだろうな。桜庭館の人間の側にいて一緒に絡んだりはしないだけで。すぐ近くで、車を走らせたりしていたのかもしれない)それにしても、堀内賢雄は、内海クラス程ではないにせよ、この時点で充分にベテランクラスであり、自分の名前を冠した事務所(ケンユウオフィス)もある人なのに、2〜3言しかセリフがないような、いてもいなくても正直どっちでもいいような回に、よくちゃんと出演するよなぁ。勿論、我々声優ファンには非常にありがたい話ではあるのだけれど。(この頃、ケンユウオフィスを立ち上げたばっかりで、しゃかりきで仕事を取っていた時期だった、という事情はあるのかもしれないけれど。邪推ですが)