愛の戦士レインボーマン 第28話「地底戦車モグラートを探せ!」

死ね死ね団の一連の陰謀(オイルランドの化学者やオイルランド中日大使を殺害したこと、その事件の犯人を日本人であるように偽装したこと)は、「日本がオイルランドから石油を輸出できないようにするため」であったことが明かされる回。

日本人旅行者に化けたミスターKの口から、「日本では資源の貯蓄ができていない。日本はわずか90日分しか石油の貯蓄ができない」という具体的データを含めて、日本経済のあり方に警鐘を鳴らしているところなど、物語内容がかなりポリティカルな部分にまで踏み込んでいるところが非常に野心的であるし、面白い。(正直、2010年の現在に至るまで、特撮ものでここまでポリティカルな部分にまで踏み込んだ作品はお目にかかれない。中二病的な作品は山ほどあるけれど)ここで留意しておきたいのは、レインボーマン放映時は1972年10月から1973年9月までの1年間であり、これは第一次オイルショックが始まる直前の時期であったということだ。(第一次オイルショックの契機は73年10月6日に発生した第四次中東戦争。詳細は以下Wikipediaにて)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF

また、レインボーマンの新たな敵としてDACという特殊部隊が登場する。軍隊の特殊部隊か、SWATのような格好をしていて、今まで見てきた敵役の中では最もマトモだな。(これまではカウボーイの格好をしたお姉ちゃん2人組みや、全身タイツでヘンな機会を背負った外人だったりしたし)