藍より青し 第20話 癒〜いやし〜

明立大学学園祭にて、写真部+桜庭館の住人で「純和風喫茶」の出し物をする回。

冒頭で、雅さんがウサギのコスプレをしている薫に対して「背筋を伸ばしなさい、薫殿。誰にでもできることではないのですから」という言葉を投げかけるのが印象的だった。これは勿論、風俗店の客引きのような格好をすることを指しているのではなく、「葵を心の底から笑わせることができるのは、薫しかいない」ということを指した言葉となっている。

冒頭の雅のセリフからも量られるとおり、他の桜庭館の住人たちの当番回がひととおり終わったタイミングで、久方振りの薫と葵のラブラブ話となっている。途中で、葵が薫がお互いにすれ違って、なかなか2人だけの時間が作れないところが描かれるが、まぁ2人のラブラブ話をさらに盛り上げるためのスパイス程度の役割ですな。

基本2人のラブラブ話なので、さほど(私的には)盛り上がりはしないのだが、ラスト教室で葵と薫が2人っきりになってから、口付けを交わし、そのすぐ後にティナ達が教室に戻ってきた時に、2人が背中を向け合って離れるまでの下りのところが、画面構成の巧さが目を引いて、惹きつけられたな。(特に、葵ちゃんの方から薫にキスをするところ。画コンテは名手の福田道生

後は、前回とは打って変わって、通常以上に作画が美麗で、力が入っていた。「藍青」は基本は薫と葵のラブラブ話なので、リソース配分を今話に注ぎ込んだのは作品的に正解と言えるだろう。ちかりん好きな私としては、19話も頑張ってもらいたかったけどね。