藍より青し 第17話 漣〜さざなみ〜

妙ちん当番回。で、妙ちんが薫に対して抱く恋愛感情をはっきりと意識する回。

妙ちんと薫がお互いに裸同士のまま温泉の中でバッタリと出会ってしまうところとか、妙ちんが薫にせっかく愛の告白をしたのに、花火の音にかき消されてしまって薫の耳に届かなかったという流れとか、「バナナでスベってこける」レベルのベタベタなラブコメ展開が目白押しだったなぁ。ここまでベタベタだと、逆にちょっと清々しい気分にさえなってしまったよ。

今回は風景・情景の描写に力が入っていて、良かったな。(スイカを水道水で冷やしているカット、夜の海を海沿いの道路側から眺めたカット、そしてやや煽り気味で高台の神社から花火を映しているカットが良かった)ベッタベタなラブコメをやっても、イヤミにも、鬱陶しくもならないのは、こういった描写がしっかりしているからこそなのだろうな。

妙ちんのおばあちゃん役で島本須美がキャスティングされているのは、ちょっと嬉しいサプライズだったな。島本須美が珍しく、おばあちゃんらしいおばあちゃん声をあてていて、レアだった。(「赤ずきんチャチャ」の園長先生はおばあちゃんだけれど、声はソプラノヴォイスで、基本トーンは普段の島本須美だった。島本須美の老婆らしい老婆声は、私は今回初めて耳にしたな)