愛天使伝説ウェディングピーチ 第32話「マフラーに愛を込めて」

意外に単なる話数消化の穴埋め回は少ないウエピーの、久方振りの穴埋め回。

フス魔の能力(フス魔を開けた人たちを別の不思議な世界に迷いこわせる)は、基本的アイディアは「不思議な国のアリス」なんだろうな。複雑な異次元の迷路を、毛糸を垂らして自分達の歩く道筋をつけていくことで迷わないようにするというアイディアは面白かった。(このアイディア自体も、「ヘンゼルとグレーテル」からのイタダキだけど)それに気がついたポタモスとフス魔が毛糸を切ろうとするけれど、もともと自分が愛する人のために編んだマフラーをほどいて垂らしてきた毛糸であったので、愛のウェーブに満ち溢れていてなかなか切ることができない、というのも分かりやすい流れだった。また、ももことゆりのマフラーが結局毛玉だけになってしまったものの、通りかかった柳葉様から「猫が毛玉が好き」という理由で、ももこやゆりの毛玉をプレゼントとして受け取って貰えた、というオチも綺麗に決まっていたな。

穴埋め回ではあったが、今回はホンの出来がよく、割と楽しめた。また、フス魔役で大林隆介が出てきたのも嬉しかったな。

それにしても、昼飯を買う金を忘れたという理由で、ももこから金をたかろうという、男としてのプライドを一切気にしないようなようすけの度胸はスゲぇなぁ。(それだけももこに気を許してるってことでもあるのだろうけど)