愛天使伝説ウェディングピーチ 第24話「ドキドキ学園祭」

予想したとおり、たくろうは悪魔イグニスと契約を結び、悪魔に魂を売ることで超人的な運動能力と、芸術センスを手に入れる、という展開に! たくろうにはこのまま悪の道をガンガン進んで貰いたい。

と、期待したとおりの展開・方向にはなっているようなのだが、たくろう&イグニスが絡む話は「濃ゆい」というよりは、「可笑しい」方向に走っていってる気がする。アレ?

悪魔に魂を売り渡した日の翌日、「センスが感じられない」とかほざいて文化祭の入場門を一人であっという間に作り変えてしまうのだが、まーこの完成品の入場門がトンデモな出来だったりするのだ。まるで一昔前の3Dゲームのように、ポリゴンで出来ているのか!というくらいに門のあちこちがカクカクと出張っていて醜いことこの上ない。(またカラーリングが赤・黄・緑の原色という芸のないセレクションでダサいんだ、これが)その入場門を見て、聖花学園の生徒の誰も彼もが「わー素晴らしいセンスだー」と褒めちぎるのだから、この学園の全体のレベルの低さが推し量られる。

また、その後、入場門の上を駆け上り、そこからヒラリ!と格好良く降りたかと思うと、もも子に対して後夜祭のダンスの相手に誘ってくる。っつうか、入場門駆け上がって、降りてくるところ、要らなくね?天龍がコーナーロープに上がって、何も技を出さずにただ下に降りるのと同じくらいの割合で、意味のない行為じゃね?

このように、たくろう単体の行為を取ってみても結構マヌケで、どっちかと言えば「お笑い」方向に走っていってる感じがする。これにイグニスが加わると、登場2回目にして早くも「漫才コンビ」のような空気を作り始めている。使い悪魔のブラッキーが愛天使を見つけたのですぐにそこへ向かえ!というイグニスの指示に対して、たくろうは手持ち無沙汰にアメリカンドッグをほお張りながら「これが食べ終わってから」と言い放ってしまう。この2人の噛みあわない感じが、まるで安い漫才を見ているような感じなのだ。このシーンに限らず、イグニス&たくろうが絡んでいる場面はどうにも緊張感が全般的に足りない感じがする。この流れで、私が期待するような濃ゆい展開になってくれるものだろうか。別の意味で(つまりイグニス&たくろうの2人の漫才を堪能するという意味で)面白くなりそうな感じもあるが、次回以降はどうなっていくのだろうか。