アイシールド21 第35話「孤独のデス・マーチ」

デスマーチ編、雪光当番回

雪光は平凡なキャラで、だからこそ非常に感情移入しやすいキャラとなりうる。(その意味で、夏彦と相対的なキャラと言える)

平凡で基礎体力のない雪光が、根性だけでデビルバッツのメンツに必死で喰らいついていく姿は、それだけで感動を呼ぶ。それこそ「山下たろー君」の頃から(或いはもっと前から)繰り返されてきたスポーツマンガの典型パターンなのだが、しかし、典型と知りつつも、やっぱり胸を打ってしまう。

それは、視聴者である私や、他の多くの人間が、単なる平凡な人間で、それを自覚しているからなのだろう。
瀬那が雪光を背負って走るところも感動的だったが、何より胸を打つのは、雪光が最後、自分が倒れたところまで戻ろうとするラストシーンだ。