AIKa ZERO FLIGHT:03 ゼロ

今シリーズの最終話まで来て今さらの感想だけれど、半裸または全裸の少女を触手で縛り上げるというシチュエーションは、「うろつき童子」以降のエロアニメ(もっと前で言えば、「イクサー1」から)の伝統を踏んでいるのだな。

http://www.ura-akiba.jp/archives/2009/10/post_3575.html

今回も、お尻を突き出した状態の藍華のアナルを触手で貫通させたり、パンツから尻肉どころか恥丘まではみ出しているところをバッチリ捕らえたり、R-16 / ZERO シリーズの中では(ひょっとすると無印よりも)エロス方向でK点を遥かに越えており、その点では非常に満足できた。また、アクションシーンも、1つ1つは短いながらも、キレのある素晴らしい出来で、非常に堪能した。(まるで3Dのゲームを見ているかのように、立体的に空間を捉えて格闘戦を表現しているところが素晴らしかった)

その分、ラストの宇宙空母(?)と藍華との空中戦の印象が弱いのが残念だなぁ。弾の数をキッチリ数えているところ(それを視聴者にも明示しているところ)なんかは、軍隊マニアが揃っているスタッフ陣らしく(私の勝手な想像。でもかなりの確率で当たっているはず)リアリティのある設定を押さえていて良かったけれど。

エロス方向も、アクション方向も素晴らしく、観たいものを期待を120%越える形できちんと観せてくれるところは拍手。それだけに、たとえ続編に繋がる伏線になっていたとしても、一応は今シリーズは終結になることを踏まえ、曲がりなりにも一段落としての説明はつけて欲しかった。結局、生徒会の目的は何だったのか? E.T.A.Iとの関係性は? ハーゲン兄妹は何が目的でE.T.A.Iと白鳥美由を捕まえたのか? そのあたりの説明が一切なされないままなので、どうにもスッキリしない。

それより何より、藍華の本来の目的は「行方不明になった女子高生たちを探し出すこと」と「女子高生が行方不明になった原因を調査すること」にあったはずだ。いきなり(どういう理由かよく分からないまま)飛び立とうとする宇宙船の後を追っかけて、撃ち落すことではないはずだ。宇宙船が何を目的で飛び立とうとするかもよく分からないし、藍華がそれを何故落とそうとするかも分からない。分からないまま、話だけがどんどんと進んでいってしまっている。「続編のOVA」である程度の種明かしをするということなのだろうが、こんな無責任な物語提示の仕方で観客に「続編のOVA」を期待させるというのは、あまりに虫が良すぎる話であろう。

まぁでも、私は期待するけどね。このまま物語がよく分からないままじゃスッキリしないし。何より、もっとエロ&暴力シーンが観たいし。(後者が本音)いや、実際のところ、ここまで観客が最も観たい下世話なモン(エロ&暴力)をストレートに見せてくれる作品って、実は非常に貴重であったりするのだ。

AIKa ZERO 3<最終巻> [DVD]

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