藍より青し 第14話 賄〜まかない〜

繭ちゃんが押しかけ女房として桜庭館にやって来て、メイド服姿で薫の周りをうろちょろして、そのために葵ちゃんの心中がかき乱されてしまう、というお話。

繭が薫に甘える姿は、画も成田紗矢香の声も媚びっとしていて、いつもどおり萌えまくりましたよ。後、ラストで薫の胸に寄りかかって幸せそうに微笑んでいる葵ちゃんのカットが、他のカットからちょっと浮くぐらいに美麗で、良かったな。

洗濯物を干している中庭のところで妙ちんが「相変わらず強引ですねぇ、繭さん。この前のキスといい、今回といい」と葵ちゃんに何気なく言った後、シーツが大量に干している中を葵ちゃんが立ち尽くしているところをロングで抜いた後、アイキャッチが入り、シーツがはためいている音が大きく聞こえてくる、という演出が印象的であった。葵の不安な心情を表現したスマートな演出だったと思う。演出は「藍青」にはちょいちょい登板している島津奔。この名前で、他作品(「ギャラクシー・エンジェル」や「ちっちゃな雪使いシュガー」)の演出もしているようだけれど、コレって本名なのかなぁ? 池宮彰一郎の小説「島津奔る」からイタダいているように見えるけれど、、、達者な人なだけに、最近では名前をとんと聞かなくなっているようなので、気になるところである。

後、今回のように薫を葵の部屋に呼び出したりするところからも見られるように、雅さんがいつの間にかすっかり葵ちゃんと薫の間を取り持つように動きをするようになったことに、感慨深さを覚えてしまったよ。(てっきり雅さんには「必要以上に仲良くならないような監視役」としての役割を、桜庭家から割り振られていると思っていただけに)