AIKa Trial7 決戦突入!デルモ基地!!

デルモ軍団の襲撃により、KKコーポレーションのビルが全壊してしまったり、郷造が全治4ヶ月の怪我を負ったり、藍華がビル倒壊に巻き込まれて姿が見えなくなってしまったり、なんだか(ひとまずの)最終回に相応しい展開になってきた。

の、だけれど、りおん達がデルモのアジトに乗り込んでからは、いつもどおりのうっすぅ〜い内容であった。むしろ、シリーズ中でも最もあっさりとした内容。手抜きとまではいかないが、流して作ったような印象だ。(前回の山内則康コンテ回が濃厚だっただけに、余計にそう感じる)

ガスト、バンドラ、メイピア、そして過去に登場したデルモ達も登場するが、まぁ、ただ単に登場しただけ、というくらいに各人に目立った見せ場はなし。久しぶりにオルタネートメタルを着た藍華の無敵ぶりだけがクローズアップされた回だった。(まぁ、これまではデルモ軍団が相手だったので、藍華がオルタネートメタルを着込むまでもないといったところだが)

最後の最後があっさりとした回だったが、まぁ、元々大きなドラマツルギーだの、カタルシスだのを求めるような作品ではないし、とりあずの物語の切れ目としてはこれでも問題ないかもしれない。10年以上経って、未だに(佐久間レイ版としての)続編は出てきてこないけれど。<<総評>>

プロジェクトA子」の西島克彦らしい、中身のない、楽しいだけの「バカアニメ」で、たいへん楽しませてもらった。(褒め言葉)
ディテールへの偏愛がフィルムに色濃く出るアニメーター山内則康との相性も最高で、西島克彦/山内則康双方にとっても、代表作の一つと呼べる出来であろう。

ややシリアスめなトーンの第1期も勿論面白かったが、純粋な「バカアニメ」と化していた第2期も充分に面白かった。(AIKaの本質を考えれば、第2期の方がより正しい方向と言えるかもしれない)

R-16やZEROといった小清水亜美版もいいが、無印の佐久間レイ版も、是非、続編を作って欲しいものだ。りおん役の小西寛子は確かに嵌っていたが、別の人でも対応可能なキャラクターなので、問題ないと思うがどうだろうか?(思い切って、水樹奈々とか)