アイシールド21  第5話「0.5秒のボディーガード」

「とりあえず、人気作らしいし、押さえとこうか」くらいのいい加減な気持ちで観始めたアイシールド21だが、回を重ねる毎にぐいぐい面白くなってきた。
それにしても、わずか5回目で最大のライバル「ホワイトナイツ」と戦うってのは、ずいぶんとスピーディな展開だなぁ。今のアニメには、これくらいのスピード感でちょうど良いということだろうか。

アイシールド21を観てて、いつも感心してしまうことがある。
・セナの相手側オフェンスの隙をかいくぐって走り抜けていくところの描写が爽快感があって、毎回毎回素晴らしい。
・蛭魔役のロンドンブーツ田村淳が、第一回目から実に堂に入った演技を見せてくれる。
一般ピープルには全く馴染みのないアメリカンフットボールのルール/試合の運び方を、実に分かりやすく説明してくれる。「SLAM DUNK」にしろ、ここまで丁寧な説明はされなかったし、「ヒカルの碁」に至っては最後まで読んでも碁のルールや戦い方が、読んでいる人間には全くわからないような作りをしていた。
「ゲームの説明がきちんとされていること」が必ずしも面白さに直結するわけではなく、しばしばその逆のことも多いのだが、この作品では見事に「ゲームの説明」を「作品の面白さ」に繋げている。そのことが、本作品の幅広い層への浸透を支えているように思われる。

やたらとマニアック度が高くなった少年ジャンプ作品群の中で、「アイシールド21」の持つ普遍性の高さは、非常に重要だったんだろうなぁと思われる。一度、原作も読んでみたいなぁ。