ああっ女神さまっ 第21話「ああっ憧れは白い翼の天使っ」

オーラスに入る一歩手前に、ウルドがメインのシリアスな話が入ってきた。このタイミングで、メインの本筋からはやや外れるものの、物語的に重要な意味を持つ話を持ってくるところが、シリーズ構成として上手い。
この話がこの位置にくることで、シリーズ全体を見終わり、振り返った際に、非常に印象的な回として観客の心に残るようになっている。

善良だが単細胞なキャラばかりが勢ぞろいしているこの作品の中で、唯一「複雑な感情」を表現できるのが、ウルドである。「半神半魔であるウルドが『自分の魔族の血』への恐怖、完全神であるベルダンディーに対する羨望の感情、そして「半神半魔」であることを自ら受け止めることを、この作品らしく丁寧に表現している。